- 50代のスマホ代の平均を調べたけれど、記事によって数字がバラバラだった
- 安くなるのは分かっている。でも、なんとなく踏み切れない
- 結局、自分の場合はいくら下がるのかが分からない
平均額が分かっても、いちばん知りたい「自分はいくら安くなるのか」は出てきません。だから調べても決められないままになります。
私は50歳の会社員です。
自分の家計を見直したくてFPの資格を取り、家族3回線をワイモバイルに変えて、月額はおよそ半分になりました。
この記事では、50代のスマホ代の目安と、大手から変えると実際どれくらい下がるのか、平均を知っていた私が1年動けなかった理由をお話しします。
読み終えるころには、自分のスマホ代が払いすぎかどうかがはっきりしますよ。平均額を探し続ける必要もなくなります。
先に結論です。
50代のスマホ代は月4,000円前後。大手から格安ブランドに変えた人の平均差は月1,800円ほどです。
ちょきまるただ、私を動かしたのはその数字ではありません。自分の家計簿でした。
50代のスマホ代は月4,000円前後|1人分・端末代なしの数字です
数字をお見せする前に、比べ方の注意を1つだけお伝えします。ここを外すと、正しい数字を見ても判断を間違えます。
いま明細を開くと、8,000円台と書いてあるかもしれません。それでも慌てないでください。多くの場合、スマホ本体の分割代が一緒に乗っているからです。
総務省の2025年の調査では、大手キャリアを使う50代の43.8%が、端末代を分割払い中でした。
およそ4割です。しかもこの割合は、3年間ほとんど変わっていません。(出典:総務省「令和7年通信利用動向調査」/2025年8月末時点)
そして分割払い中の人が払う端末代は、大手4キャリアで月平均4,131円でした。
(出典:MMD研究所「通信サービスの料金と容量に関する実態調査」/2025年9月・18〜69歳4万人。全年代の平均です)
通信料の平均4,420円と、ほぼ同じ額がもう一段乗ることになります。2つを足すと8,551円です。
つまり、明細の数字をそのまま平均と比べてはいけません。比べるのは「通信料」の欄だけです。
そのうえで、目安の数字です。2024年の民間調査では、50代のスマホ料金は月平均4,027円でした。
(出典:株式会社LeoSophia「携帯の利用状況に関する調査」)
通信料+通話料の、1人あたりの金額です。ただし調査全体が300人と小さく、50代の回答人数は公表されていません。
年代を限定しない調査も見てみます。MM総研が2025年1月に約1万人へ聞いた結果では、スマホ利用者全体の月額は平均4,356円でした。50代で4,027円、全年代で4,356円。どちらも4,000円台の前半です。
(出典:MM総研「スマートフォンの月額利用料金は4,356円で微減」)



スマホ代は「4,000円前後」を目安にして構いません。
検索して出てくる「12,013円」は、世帯全員分の金額です
「50代 スマホ代 平均」で検索すると、12,013円という数字に出会います。総務省の家計消費状況調査(2025年平均)の数字です。(出典:総務省統計局「家計消費状況調査」2025年平均)
「うちの3倍近い」と驚かなくて大丈夫です。12,013円は世帯全員分を合計した金額で、この区分の平均世帯人員は2.42人。1人分ではありません。
同じ「スマホ代」でも、数字の意味がまるで違います
- 4,027円 — 50代1人分・通信料+通話料だけ(民間調査300人)
- 4,131円 — 端末代だけの金額。大手で分割払い中の人の月平均(通信料とは別に乗る)
- 12,013円 — 世帯全員分・世帯主が50代の世帯(総務省・平均2.42人)
あなたの明細と比べる相手は、いちばん上の4,027円です。
そして、これが記事によって数字がバラバラだった理由です。私が調べた範囲では、50代本人1人あたりのスマホ代を示した公的な平均は見つかりませんでした。
世帯の数字と個人の数字が混ざって出回っているので、探しても答えが定まらないのです。



あなたの探し方が悪いわけではありません。
大手を使う50代の41.5%が、月5,000円以上を払っています
ただ、平均額と比べるだけでは足りません。「4,000円前後」と言われても、あなたのスマホ代が50代の中でどのあたりなのかは分からないからです。
そこで、もう1つの見方をお見せします。月いくら払っている人が何%いるのか、という一覧です。
総務省の令和7年通信利用動向調査には、50代本人の月額料金が料金帯ごとに載っています。
(出典:総務省「令和7年通信利用動向調査」/2025年8月末時点)
| 大手キャリア利用者 | 格安スマホ利用者 | |
|---|---|---|
| いちばん多い料金帯 | 3,000〜3,999円(11.9%) | 2,000〜2,999円(23.9%) |
| 月5,000円以上を払っている人 | 41.5% | 10.7% |
※「月5,000円以上」は、5,000〜5,999円/6,000〜7,999円/8,000〜9,999円/10,000円以上の4区分を足した数字です。
⚠️この表の「格安スマホ」は総務省の区分です。次の章で出てくる「格安ブランド(キャリアサブブランド)」「MVNO」とは分け方が違うので、同じものとして比べないでください。
この表で見ていただきたいのは、下の行です。
大手キャリアを使う50代の41.5%が、月5,000円以上を払っています。格安スマホ側では10.7%しかいません。
同じ50代でも、大手を使っているか格安を使っているかで、支払っている金額の中心がまるごと変わります。
★まず自分の位置を知る
明細の「通信料」が5,000円を超えていたら、あなたは大手を使う50代の10人に4人と同じ場所にいます。
珍しいことではありません。
ただし格安スマホ側では、5,000円以上を払っている人は10人に1人。
つまり、下げられる余地がそれだけ残っているということです。
大手と格安ブランドの差は、月1,823円でした
では、契約する会社を変えると、月額はいくらになるのか。
大手・格安ブランド・MVNOの3つに分けた平均が出ています。MMD研究所が2025年9月に4万人へ聞いた結果です。(出典:MMD研究所「通信サービスの料金と容量に関する実態調査」)
- 大手4キャリア — 月4,420円
- キャリアサブブランド — 月2,597円(ワイモバイル・UQモバイルなど、大手が自社で運営する格安ブランド)
- MVNO — 月1,612円(大手から回線を借りて運営する会社)
大手4キャリアとキャリアサブブランドの差は、月1,823円。1年では21,876円になります。
私はワイモバイルを使っています。ソフトバンク時代にいくら払っていたかは、正直はっきり覚えていません。5〜6千円だった気がする、という程度です。
それでも、最初の請求書を見たときのことは覚えています。妻と私の2回線分を合わせても、ソフトバンク時代の私1人分より安かったからです。
わが家が特別だったわけではありません。プランを我慢して落としたわけではなく、契約する会社を変えただけです。平均で見ても、月1,823円の差があります。
50代のスマホ代が月4,000円前後と知っていた私が、1年動けなかった理由
平均額も、大手と格安ブランドの差も、乗り換える前の私は知っていました。それでも1年、動けませんでした。
格安SIMの解説記事は何十本も読み、YouTubeも見尽くすくらい見ました。



知識は増えていくのに、申し込みボタンだけは押せない。そんな1年でした。
乗り換えない理由の54.6%が「手続きが面倒」でした
後から統計を見て、少し救われた気持ちになりました。
MMD研究所が大手3キャリア利用者に「なぜ乗り換えを検討しないのか」と聞いた調査では、54.6%が「乗り換え手続きが面倒」と答えています.(出典:MMD研究所「通信キャリアの乗り換え経験に関する調査」)
さらに「面倒」の中身を聞くと、こうなります。
- 新しい端末の設定 — 44.1%
- データ移行への不安 — 42.8%
- 調べるべき情報が多い — 41.3%
調べるべき情報が多い!
3番目がまさに私でした。調べれば調べるほど、決められなくなっていったのです。
別の調査では、通信サービスについて「検討したが乗り換えなかった」人が21.6%という結果もあります。
(20〜60代500人が対象/出典:ALL CONNECT「モバイル通信サービスの付加価値に関する実態調査」)
5人に1人は、検討したところで止まっている計算です。



動けないのは、あなたの意志が弱いからではありません。
私を止めていたのは「案件臭い」でした
ただ、正直に書きます。手続きの面倒さより、私を止めていたものが別にありました。
読んでいた記事の多くが、案件臭かったのです。
私が「案件臭い」と感じたのは、こういう記事でした
- 名前も聞いたことのない会社をすすめている — 都会では有名なのかもしれません。でも愛媛の田舎に住む50代の私には、聞き覚えがありませんでした
- 特定の1社だけを強くすすめている — なぜその会社なのかが、読んでも分かりません
- 申し込みボタンが何度も出てくる — 読んでいるのか、勧誘されているのか分からなくなります
- 何社もすすめている — この人は本当に全部使ったのだろうか、と思ってしまいます
聞いたこともない会社に、家族の回線まで預ける気にはなれませんでした。



書いている人が実際に使っているのかどうかが、どうしても見えてこなかったのです。
もう1つの不安は、電波と昼の速度でした
安くなるのは分かる。でも「昼休みに繋がらない」という話を何度も読んでいました。
困ったのは、実際どのくらい不便なのかが、誰の記事からも分からなかったことです。「多少遅くなります」とは書いてあっても、その「多少」が私の使い方で困るのかどうかは書いていません。
そこが分からないまま、家族の回線まで巻き込む決断はできませんでした。
動けたきっかけは、平均額ではなく家計の見直しでした
結局、私を動かしたのは平均額でも、記事でも、動画でもありませんでした。
きっかけは、家計全体を見直したことです。
通帳を見たり、妻に聞いたりしながら、固定費を一つずつ紙に書き出していきました。
紙にしたのは、妻にも見せやすいからです。書き出していったとき、通信費のところで手が止まりました。「ここは削れる」
読んできた記事や動画が間違いだったとは思いません。むしろ「書いてあることが本当なら削れるはずだ」と、背中を押されてはいました。
ただ、最後に「うちは削れる」と決めさせたのは、自分の家計の数字でした。
平均額は他人の数字です。家計簿は自分の数字です。



私を動かしたのは、自分の数字のほうでした。
月15GBで足りました。ただし混み合う時間帯は遅くなります
とはいえ、決めてからも不安は残っていました。ソフトバンク時代は、ギガを気にしたことがなかったからです。
乗り換え先の私のプランは、月15GB。
余った分は翌月末まで持ち越せるので、前の月をまるごと残せれば、その月は最大30GBまで使えます。
数字としては分かる。



でも、それで足りるのかどうかは、使ってみるまで分かりませんでした。
動画をWi-Fiで見るようにしたら、ギガは足りました
実際に始めてみると、やりくりできました。やったことは2つだけです。
- 動画は自宅のWi-Fiで見る — 外で見なければ、ギガはほとんど減りません
- 見たい動画は先にダウンロードしておく — 出かける前に落としておけば、外では通信を使いません(サービスによっては、有料プランでないとダウンロードできません)
ギガを気にして我慢する生活には、なりませんでした。使い方を少し変えただけです。
通信エリアは変わらず、混み合う時間帯は遅くなりました
心配していた通信エリアと昼の速度は、こうなりました。
- 通信エリアは変わらなかった — 使える場所が減る心配は、私の生活圏では起きませんでした
- 混み合う時間帯は、はっきり遅くなる — いちばん分かりやすいのが昼どきです。調べものをしようとしてもページが開きません。開けたとしても、いつも以上に時間がかかって、結局閉じてしまいます。LINEも、通知は来ているのにメッセージが読めません
正直に書きます。利用者が増える時間帯は、私の環境では快適に使えません。
ただし、これはあくまで私のいる場所での話です。
同じ場所でも、昼にふつうにスマホを使っている人はいます。
どこの回線を使っているかまでは分かりませんが、「格安ブランドにすると昼は誰でも使えなくなる」という話ではないようです。
私の場合は「昼は快適に使えない」と分かってから、そもそも昼にスマホを見なくなりました。困っているかと聞かれると、困っていません。
そして月額は、およそ半分になりました。1年悩んだ分だけ、払わなくてよかったお金があります。
「やってみないと分からない」というのは、本当でした。そして、やってみないと分からないことは、どれだけ調べても答えが出ません。



私が1年動けなかったのは、出ない答えを探し続けていたからです。
まとめ:平均と比べるより、自分の明細を1枚開いてみませんか
この記事の要点を3つにまとめます。
- 50代のスマホ代の目安は月4,000円前後。ただし1人分・端末代なしの数字。明細と比べるときは端末代を抜く
- 大手を使う50代の41.5%が月5,000円以上を払っている。会社を変えれば、平均で月1,823円下がる
- 知識では動けない。私を動かしたのは平均額ではなく、自分の家計簿だった
そのうえで、今日やっていただきたいことは1つだけです。
今月の明細を1枚だけ開いて、「通信料」の金額を見てください。
大事なのは、その金額に自分が納得できるかどうかです。納得できるなら、乗り換えなくてかまいません。
納得できないなら、乗り換えを考える理由としては、それで十分です。



平均と何円違うのかを計算し直す必要はありません。
「案件臭い」と思ったかたへ
もしあなたが、かつての私と同じように「どうせ宣伝だろう」と感じているなら、わが家の請求明細の金額を、すべて書き出した記事があります。
家族3回線分の基本料と、割引額と、光回線代まで、そのまま並べました。
疑いながらでかまいませんので、数字だけ見ていってください。


乗り換えで失敗したくないかたは、私自身がつまずいた点をまとめたこちらもどうぞ。


手続きの流れが不安なかたは、3ステップで解説しています。






